矯正治療にどんな種類があるのかを解説しています。矯正治療には様々な方法がありますが、主なものとしては次の4つを知っておくとよいでしょう。それぞれに費用相場・治療期間目安・保定期間目安などを調べていますので、チェックしてください。
ワイヤーを歯に沿う形に装着して、歯並びを治す治療法(※ワイヤーを装着する装置はブラケットといます)。もっとも一般的な治療法で、矯正と言えばこれをイメージする人も少なくないでしょう。
ワイヤー矯正の主なメリット、デメリットは、以下のとおりです。
ワイヤー矯正のメリット | ワイヤー矯正のデメリット |
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1.過去の実績が多く、治療法が確立されている。 2.ほとんどの歯並びに対応が可能。 3.目立つため、矯正に臨む意思をより強く保てる。 |
1.目立つため、人目が気になってしまう。 2.口の中で違和感がある。 3.矯正器具があるため、歯磨きが正しく行えず虫歯を誘発しやすい。 4.矯正器具があるため、すり傷などから口内炎を誘発しやすい。 5.金属アレルギーを起こすことがある。 6.ガルバニー電流によるや痛みや不快感を感じることがある。 |
裏側矯正はワイヤーやブラケットを歯の裏側に装着する矯正のことで、舌側矯正とも呼ばれます。外からわかりにくいというメリットがありますが、通常のワイヤー矯正と治療期間に違いが出ることを理解しておいてください。
裏側矯正の主なメリット、デメリットは、以下のとおりです。
裏側矯正のメリット | 裏側矯正のデメリット |
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1.矯正していることを他人に気づかれにくい。 2.ワイヤー矯正よりも虫歯になりにくい。 3.マウスピース矯正よりも様々な歯列の矯正に対応可能。 |
1.ワイヤー矯正よりも費用がかかる。 2.装置が歯の裏側にあるため違和感が大きい。 3.ワイヤー矯正よりも長い治療期間が必要。 |
参考:2012年7月22日『舌側矯正治療のゴールとその管理』三宅正純(小田原市・あいび歯科)
ブラケットやワイヤーを使いませんから、最も目立たない方法として人気です。いくつかの種類がありますので、それぞれの特徴を紹介しています。
マウスピース矯正の主なメリット、デメリットは、以下のとおりです。
マウスピース矯正のメリット | マウスピース矯正のデメリット |
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1.矯正していることは他人にはほとんどわからない。 2.取り外し式のため清潔を保てる。 3.取り外し式のため、リコーダーなどの管楽器演奏にも支障がない。 |
1.簡単な矯正しかできない。 2.患者の自己管理に負う部分が大きい。 3.装着時間が長く、わずらわしい。 |
参考:2008年『CAD/CAMを用いた熱可塑性樹脂製矯正装置の矯正力発現に関する
大人の場合よりも理想的な矯正ができる小児矯正ですが、スタートする時期で治療期間が異なります。子供の歯に矯正が必要な状態であるかどうかを適切な時期に判断するためにも、自治体が行っている乳幼児健診は必ず受けるようにしましょう。
小児矯正の主なメリット、デメリットは、以下のとおりです。
マウスピース矯正のメリット | マウスピース矯正のデメリット |
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1.成長段階における、より効果的な矯正が可能。 2.歯のみならず、あごも含めた微調整が可能。 3.成長後に矯正が必要になった場合もよい結果が得られやすい。 |
1.定期的な経過観察も含めて治療が長期にわたる。 2.頻繁に通院しなければならないため、子供の心身の負担が大きい。 |
参考:2013年1月18日『1歳6ヵ月児歯科健診に関する研究』野坂久美子・山田聖弥・守口治・佐々木勝忠・丸山文孝・松井由美子・甘利英一
床矯正(しょうきょうせい)とは、どういった治療法なのかをご紹介しています。 床矯正には良い面もありますが、その反面、気をつけなければなければならない点もあります。正しく理解した上で治療できるように、治療する上での注意事項、メリットやデメリットなども解説しています。
床矯正のメリット | 床矯正のデメリット |
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1.体にかかる負担が少ない 2.取り外しができるので手入れが簡単 |
1.時間がかかる |
このように、矯正方法によってそれぞれメリット・デメリットがあります。それでは、どういう人にどの矯正方法が向いているのでしょうか? ここではその点について考えてみましょう。
例えば中学生、高校生のころももちろん成長期ですし、大人にくらべればまだまだ矯正の効果は早く出る時期だと言えます。しかし、一般的にこの年代の子供たちは学校での勉強やクラブ活動などで忙しく、定期的な通院はなかなか難しいものです。小さいうちの方が子供は保護者の言うことを素直に聞くこともありますので、実際に矯正を開始するかどうかはまた別として、少なくとも矯正に関する相談だけは早めに行いましょう。
医療全般について言えることですが、新しい技術ほど高価なものです。ワイヤー矯正は目立つので嫌がられることが多いのも確かですが、何といってもコスト的には魅力です。矯正にかかる費用をできるだけ抑え、その分のお金を他のことに回したい人は、ワイヤー矯正もぜひ積極的に検討してみてください。
費用と見た目の二択で比較されることの多いワイヤー矯正と裏側矯正ですが、裏側矯正には見た目以外にもメリットもあります。それはワイヤー矯正にくらべて虫歯になりにくいという点と、舌癖が自然に改善されやすいという点です。見た目にこだわるとともに、虫歯になやりすい人、舌で歯を押す癖のある人は裏側矯正を選ぶとよいでしょう。
マウスピース矯正は対応できる症状が限られているのが難点ですが、見た目が比較的悪くなく、違和感も少ないのがよいところです。ただし、装具の装着や手入れなど自己管理をきちんと行わなければ効果が半減してしまいます。マウスピース矯正が適した状態で、かつ几帳面なタイプの人にはこの方法が適していると言えます。
期間を重視するか、費用を重視するか、見た目を重視するか。人によって選ぶ基準はさまざまだと思います。 上で紹介したのは大まかな区分けですが、こちらを参考に、担当の先生に自分の希望をしっかり伝えるとよいと思います。
※各エリアごとの医院の選出基準(調査日時:2015年5月)
【伊勢崎市周辺エリア】日本矯正歯科学会認定医のいる土曜日夕方も行けるクリニック
【太田市周辺エリア】日本矯正歯科学会認定医のいる土曜日夕方も行けるクリニック
【高崎市周辺エリア】日本矯正歯科学会認定医のいる土曜日夕方も行けるクリニック
【前橋市周辺エリア】1983年開院の歴史の長く日本矯正歯科学会の認定医が2名常駐しているクリニック