マウスピース矯正について調べてみました。費用相場、治療期間、治療の流れを説明しています。
<費用相場>
※アライナーの調整は1ヶ月に2回程度
<治療期間目安>
約半年~2年
※ワイヤー矯正の仕上げにマウスピースを使用するなど併用する場合もある
<保定期間目安>
数ヶ月に1回程度通院が必要(マウスピース矯正を行った場合は、マウスピースをそのまま保定装置として使用することが多い)
マウスピース矯正は、「アライナー」と呼ばれる透明なマウスピース型の矯正装置を、1日に20時間以上装着することで、少しずつ歯を移動させる矯正方法です。
移動した歯の位置に合わせて、約2週間ごとアライナーを交換していきます。ブラケットやワイヤーを使いませんから、最も目立たない方法です。口を開けた時にも、ほとんど矯正治療中だということがわかりません。
また、マウスピースは取り外し式ですから、清潔という点でも魅力的です。しかし、歯を抜かなくて済むような、簡単な矯正にしか使用できないというデメリットもあります。
また、ほぼ1日中マウスピースを装着しないといけないのですが、患者本人の自己管理に任されるため、ついマウスピースの装着を怠けてしまい、効果があがらず治療期間が延びてしまうというケースも少なくないようです。
マウスピース矯正には、いくつかの種類があります。その中でも有名なものは、インビザラインでしょう。
これは、歯並びをコンピュータでシミュレーションして、それぞれの歯に掛ける最適な治療法を分析。そして段階に応じて、透明のマウスピースを20~30パターン製作し、2週間ごとに付け替えて少しずつ歯を動かしていくというものです。
その他、クリアアライナーも、実績のある製品です。クリアアライナーは、毎月歯型を採り、直近の咬合状態から次のステップのアライナーを製作します。
こちらは日本で製作するため矯正治療中に予定外の歯の動きが起こったとしても、スムーズに対応できるのが利点といわれています。
治療に使用されるマウスピースは、透明な樹脂なので会話をしていても周囲から矯正治療をしていることに気づかれないことが多いです。矯正治療ではスタンダードなワイヤー矯正の場合は、金属が歯の表面に装着されていますので、気づかれやすく「口を開けて笑えない」、「口元を隠すようになる」など心理的に影響を受けることがあります。マウスピース矯正は目立ちにくく不快感も感じにくいため、快適に生活できることが多いようです。
ワイヤー矯正は固定式のため、歯科医院に行かないと取り外しができません。しかし、マウスピース矯正では、自分で着脱が可能で、食事のときや歯磨きをするときには取り外します。そのため、口の中に違和感がなく食事を楽しめますし、ブラッシングのときも矯正器具が邪魔にならずにお口の中の清潔を保てます。しかし、一方では着脱できることが治療に影響を及ぼすこともあります。その点はデメリットの項でご説明します。
マウスピースは歯科用の樹脂でできていて、金属類は一切使用していません。ですから、金属アレルギーがある方でも使用が可能となっています。
マウスピース矯正でも歯を動かすためには長時間矯正力をかけつづける必要があります。つまり、長時間の装着が必須となるのです。マウスピースの種類や症状によって時間は異なりますが、1日20時間程度装着するのが一般的です。しかし、メリットでご説明したように自分で着脱が可能ですから、違和感や面倒などの理由で装着しない事も考えられます。そのような場合は、治療結果が思うように出ない、治療期間が長引いてしまうなどにつながりかねません。マウスピース矯正では自己管理が重要になってきます。
マウスピース矯正は多くのメリットがありますが、どのような症状でも使用できるものではありません。大きく歯を動かす場合には適応されないことが多くあります。ワイヤー矯正の場合には動かす歯と矯正力の支点となる歯を明確に分けることができますが、マウスピース矯正の場合は歯全体を覆うため力が分散してしまうため、大きく動かせないのです。
マウスピースは樹脂製で、歯列全体を覆うため、歯ぎしりや食いしばりなどで破損することがあります。激しい歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は使用できないこともあります。
TUアライナーは、3Dプリンターを利用した矯正装置。3Dプリンターで患者さんの口腔内をスキャンすることにより、歯並びをデータ化できるのが特徴で精密なマウスピースを作製できます。
TUアライナーはマウスピース型の装置で、透明で目立ちにくいだけでなく、食事の時などは取り外せるので衛生的で、歯肉の腫れなども抑えることができます。さらに、従来に比べて治療スピードが大幅に早くなり、適用範囲が広いので、今までマウスピース矯正で不可能であった状態も改善可能となります。
アソアライナー(Aso Aligner)は、国内の矯正専門ラボが提供する日本製のマウスピース型矯正装置で、従来の矯正のようにブラケットやワイヤーを使わない透明なマウスピース型の矯正装置。透明なので治療中も目立たず、矯正治療をしていることを周囲の人から気がつかれません。また、食事の時に装置を取り外せるなど、大きなメリットがあります。
奥歯の咬み合せに問題のない前歯の歯列不正や、矯正治療後の後戻り、小さなスペースの閉鎖などが主な適応症で、抜歯が必要な重度の歯列不正や上下顎の大きな不調和、複雑な歯のコントロールなどはアソアライナーでの治療は困難です。
インビザライン(Invisalign)は、世界100カ国以上で導入され、800万人以上の治療実績がある矯正装置で、オーダーメイドで製作する薄い透明なマウスピース型装置のため、見た目が気になる方や金属アレルギーのある方におすすめの矯正法。装着していても周囲から気づかれることはほとんどありません。
自分で脱着できる事が大きな特徴であり、食事も歯磨きもいつもどうりできますが、適応症は、比較的歯の移動量の少ないケース、上と下の顎の土台のズレのないケースで上下の顎の位置に前後、左右のズレのある症例などの治療は困難です。
イークライナーは、コンピュータシステム(CAD/CAM技術)を使用して、正確に歯の移動を行う矯正治療装置で、透明なプラスチックでできたマウスピース型の矯正装置。治療の最初に一回だけ歯型の採取をするだけで、模型から3Dスキャンデータを作成できます。 食事と歯みがき中はイークライナーを取り外し可能ですが、すべての症例に適応できるわけではありません。
DENマウスピース矯正は、ワイヤーや器具を一切使用しない、マウスピースだけで治療する歯列矯正。福岡県久留米市の歯科医師によって開発され、全国140の歯科医院で治療がおこなわれています。DENマウスピースの知識を持つ歯科医師による専門的な歯科矯正で、他のマウスピース矯正に比べると適応範囲が広く、装着時間が短く済むという特徴がありますが、治療期間は長くなる傾向があります。
スマイルトゥルー(SmileTRU)は、アメリカで開発されたマウスピース型の矯正システム。 最新CAD/CAM技術により歯型採りは1度だけで済みます。世界各国で実績もあり、薄く透明なマウスピースを使用するため目立たず、とても気づかれにくく、取り外しが自由にできるので歯みがきも手軽にできて衛生的に保てます。そして費用もリーズナブルなのが特徴。
最先端レーザースキャニングマシンを使用し、国内で歯型模型を3Dデータにして米国本部のSmileTRU社に送り、矯正医を含む専門チームが最先端のソフトウェアを使用して、歯を正しくきれいな位置にデザインします。そのため患者さんは治療を始める前に、最終的な歯並び予測を3D画像上で確認することができ、納得してから治療をスタートできます。
スマイルトゥルー(SmileTRU)は「前歯がちょっと気になる」「歯の隙間をなくせたら」「あとちょっと歯並びを良くしたい」といったお悩みの方には向いていますが、適応範囲があり万能ではありません。
アクアシステムはほかのマウスピース矯正治療と異なり、簡単な噛みあわせを治す不正咬合の治療ができます。いわゆる「乱ぐい歯」と呼ばれるものの治療です。また、他の装置と併用することで、難しい症例でも治療できます。
さらに、通常なら矯正治療後に改めて行うホワイトニングですが、アクアシステムならマウスピース型の矯正装置なので、ホワイトニング薬剤をいれておくだけで、矯正と同時にホワイトニングも出来ます。
ここでは、当サイトに掲載されている群馬県のクリニックの中から、日本矯正歯科学会認定の医師の中で、3D光学スキャナを導入している、マウスピース矯正に対応しているクリニックをご紹介します(調査日時:2021年9月時点)。3D光学スキャナは、実際の歯や歯型との誤差が少なく、口の中に印象材を入れないので、データを取得が楽にでき、かみ合わせデータも記録でき、咬合の診断に役立つため、患者さんと負担を軽減でき、精密な治療を行えるメリットがあります。
高崎駅東口から徒歩7分にあるうえき矯正歯科は、本格的な矯正治療・部分矯正に対応している矯正専門の歯科医院です。マウスピース矯正においてはインビザラインを用いた矯正治療を実施しています。ブラケットより目立ちにくく、取り外しが可能なことからストレスを軽減できるのが特徴です。しかし、ブラケット装置よりも患者の継続する意思が必要となるほか、患者の状態によっては適用できないケースもあります。そのため、まずはカウンセリングを受けてほしいとのこと。また、うえき矯正歯科では口腔内3Dスキャナーを導入した精密検査を実施しているのも特徴。型取りが不要であるほか、スムーズで精度の高い検査を実現しています。
女性院長が在籍しているさわだあや矯正歯科は、矯正治療を専門に治療を行う歯科医院。日本矯正歯科学会認定医・歯学博士である院長による、きめ細かな治療を実施しています。歯科医院ではインビザラインによるマウスピース矯正を積極的に実施しており、患者のライフスタイルに合わせた治療計画を提案してくれます。また、本格的な矯正ができるインビザラインフルから軽度の矯正治療に適したインビザラインライトなど、患者ごとに柔軟に対応できるメニューを取りそろえているのも特徴。iTeroを導入した精度の高い検査を導入しており、理想の歯並びを目指せる環境が整えられています。院長である澤田医師はプライベートでは2人のお子さんを持つママドクター。お子さんの矯正治療をお考えの保護者の方も、相談しやすいでしょう。
高崎駅から徒歩5分にあるみやざき矯正歯科医院は、日本矯正歯科学会臨床指導医である院長が在籍している歯科医院。「矯正治療をしてよかった」と思ってもらえる治療を提供できるよう、患者とのコミュニケーションを大切にした治療方針を掲げています。矯正治療を希望している方はもちろん、治療が必要か相談したいという方も気兼ねなく来院してほしいとのことです。指導医として活躍するベテランの院長が、優しくカウンセリングしてくれますよ。また、医院に在籍している医師全員が矯正治療を専門としているため、レベルの高い治療を受けることができるでしょう。マウスピース矯正においてはiTeroを導入した質の高い精密検査を実施しています。金属アレルギーで諦めていた方も、美しい口元を目指すことができるでしょう。
群馬県の中で20万人を超えるエリア※ごとの医院の選出基準(調査日時:2015年5月)
【伊勢崎市周辺エリア】矯正についての学術を重ねる日本矯正歯科学会認定医が在籍し、土曜17:30頃まで開院しているクリニック
【太田市周辺エリア】矯正についての学術を重ねる日本矯正歯科学会認定医が在籍し、土曜日17:30頃まで開院しているクリニック
【高崎市周辺エリア】矯正についての学術を重ねる日本矯正歯科学会認定医が在籍し、土曜日17:30頃まで開院しているクリニック
【前橋市周辺エリア】矯正についての学術を重ねる日本矯正歯科学会指導医が在籍し、土曜日17:30頃まで開院しているクリニック
※参照元:群馬県総務部統計課「群馬県の人口と世帯」https://toukei.pref.gunma.jp/kokusei/data/27kakuhou_gunma.pdf[PDF]