歯列矯正を検討している方がよく不安に思うこと。それは“痛み”についてです。
結論からいうと、歯科矯正は少なからず痛みが伴います。何の気なしに過ごしている場合は我慢できる程度ですが、食事の際に何かものを噛むなどするときは、注意が必要です。
歯列矯正は痛いと聞いただけで、どれくらい痛いのかと不安に感じる方も多いと思います。歯列矯正は歯に器械的な力をかけて動かす治療なので、ある程度の痛みを伴いますが、その痛みが発生する原因や痛みが続く期間の目安、傷みを和らげる対処法などを知っていれば、矯正方法を選ぶときに役立ちますし、治療を続けるうえでも安心できます。 そこで、矯正治療中におこる代表的な痛みについて詳しくご紹介します。 お子さんの歯並びを心配されている方や、これから歯科矯正を受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
個人により異なりますが、一般的には矯正装置をつけたての2~3日は、うずくような痛みを感じます。この痛みは、歯に力が加わり、少しずつ動いていることからくるものです。歯がしみるといった神経性の痛みとは別のもの。
一般的には矯正装置をつけた4時間後くらいから、しだいに痛みを感じます。
歯の付け根になんとなくモゾモゾする感じがして、それが少しずつ痛みに変わってきます。
最初の数日間を乗り切れば、その後は痛みや違和感を感じる事はほとんどなくなります。
矯正器具をつけて歯を引っ張って動かし始めると、歯に力がかかります。これを「痛い」と感じる方もいれば「違和感がある」と感じる方もいて、人によって感じ方は違いますが、矯正器具をつけ始めた、治療の初期の頃に痛みや違和感を感じている方が多ようです。 そして、この痛みは、歯が動き始めると次第に感じなくなる、またはなくなっていく方がほとんどのようです。
矯正器具をつけて食事をするとき、物を噛む際に痛みを感じることがありますが、一般的には矯正器具をつけてから2週間前後で、この痛みはやわらぎ、だんだん感じなくなります。
人によって痛みが治まる時期はそれぞれですが、矯正器具をつけた直後や歯が動くとき、痛みを感じている初期に関しては、食事をするとき、特に物を噛むタイミングなどで痛みを感じることがあります。
そのため、矯正治療を始めてしばらくは、無理をせずに軟らかいもの(おかゆ・うどん類など)を食べ、ちょっとずつ普通の食事に戻していく、というのが、矯正治療をする人の食生活のポイントです。
矯正器具の種類によっても違いますが、矯正というと一般の方が最もイメージする、ワイヤーを使ったブラケットと呼ばれる矯正器具で治療を行っている場合などは、常に同じ個所にブラケットが当たっている状態になるため痛みを感じたり、口内炎ができてしまうこともあります。
矯正器具が口の内側にあたる痛みや、口内炎の発生も、矯正治療が進んで歯列が整ってくると次第に少なくなり、気にならなくなる方が多いようです。
歯の表面にブラケットを装着した矯正を行う場合は、ほっぺたに口内炎ができることが多く、ブラケットを歯の裏側に装着した矯正を行う場合は、舌に口内炎ができることが多くなるようです。 矯正器具が口内にあたる痛みは、矯正器具と口の中の粘膜がこすれて起こる痛みですが、ほっぺたを噛んでしまうのは、矯正器具に慣れていないためです。こうした痛みに関しても、矯正器具の感覚に慣れてくると次第に少なくなってくるので、あまり心配しすぎないほうがよいでしょう。
歯列矯正の治療で歯が動くときの痛みをなくすことはできませんが、軽減する方法はあります。歯列矯正の治療で、痛みが出ていると言う事は効果がしっかりと出ていることの表れになりますので、痛みが出たからといって不安になる必要はありません。また、痛みや違和感の感じ方には個人差がありますので、痛みを感じないから治療の効果が無いということにもなりません。
しかし、矯正器具の感覚に慣れてくると次第に少なくなってくるとはいえ、痛みや不快な状態を少しでも少なくするために、それぞれの痛みに対して適切な対処方法をご紹介します。
ただし、痛みが出たときは、まずは自分でできる対処法を行い、それでも痛みがおさまらない場合は、自分で勝手に治療器具をいじったり我慢したりせずに、歯科医師に相談してください。
ワックスを塗布することで、矯正器具と粘膜がこすれて起こる痛みを緩和することができます。 矯正器具が口内に当たることによって起こる痛みには、矯正器具にワックスを塗布することで改善できます。この矯正治療用ワックスは飲み込んでも害のない成分でできているため、問題なく使用することができます。
痛くなったときに自分で使うことができます。持ち運びもしやすいため、痛みが出た時にすぐに使うことが出来ます。
歯列に合わせた形で柔らかい素材で作られています。鈍い痛みを感じる場合などはソフトプレートを使用すると痛みが緩和されます。
矯正器具と粘膜との間にプレイスガードを押し込むことで痛みを軽減することができます。 矯正器具には尖ったような部分はありませんが、慣れるまでは違和感もあり、口の中を傷つけてしてしまうこともあります。そうすることで口内炎などのリスクも高まります。
こうした状況を予防できるプレイスガードは、もともとは骨折の治癒促進などの目的で整形外科などで使用されていた器具ですが、矯正治療でも効果が認められています。
物を噛むときには外れてしまいますが、飲み込んでも体に害のあるような素材は使われていないため問題なく使用できます。
矯正治療中に痛みが出ている歯に対して高周波治療を行うことで、歯の移動するスピードを早めたり、歯の移動による痛みを軽減する効果が期待できます。
さまざまな対処方法を行っても、どうしても痛みが改善されない場合は歯科医院で処方される薬や痛み止めを飲むことでも痛みを緩和することができます。 しかし長期的な服用は、歯の移動の妨げになる可能性がありますので、必ず歯科医師にご相談ください。
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※参照元:群馬県総務部統計課「群馬県の人口と世帯」https://toukei.pref.gunma.jp/kokusei/data/27kakuhou_gunma.pdf[PDF]